インコの飼い方

日々のお世話について

  • 最初に

    ウロコインコは、比較的環境に慣れやすく、丈夫で飼いやすいインコです。
    習性の頁でも記載しているように、鳴き声、咬傷に十分な注意を施せば、特別な器具や経験・技術は必要ないので、誰でも手軽に飼うことが出来ます。
    その愛らしさのために、世話をすることも楽しもの一つです。
    是非、ウロコインコの生理・生態も考慮して豊かなインコライフを楽しんで欲しいと思います。

  • 飼育場所

    通風、採光上に問題がなく、新鮮な空気が入り、日当たりなどが適度な場所(自然の光をメインに飼育できる場所)が好ましいと言えます。
    光の影響を受けやすいのですが、照明の影響が出ないよう工夫が出来、注意を払える場所であれば問題ありません。
    その他、下記に注意点をまとめます。
    ・外敵からの危険性がないこと(犬や猫、ネズミ、カラスなどに襲われないように注意する)。
    ※外敵が近くにいるだけでストレスになることがあるので、同居動物には気をつけます。
    ・適正な温度、湿度が保てること。
    基本的には夏は涼しく、冬は暖かく、湿度40~60 %が理想。
    ・頻繁に人が出入りする場所や、騒音や振動のある場所は避け、落ち着ける静かな環境であること。

  • 掃除

    ケージは毎日掃除をして常に清潔な環境を保ちます。
    月に1度は飼料容器などをすべて外し、ケージ全体を洗います。
    ウロコインコだけでなくコニュア全般に言えますが、ケージの金網から外にも糞尿を飛ばすので、ケージの外、周囲の清掃にも注意要します(外に飛ばされても掃除しやすくする工夫ができれば清掃も楽になります)。
    ただし、抱卵中や育雛期は食物の残りかすを取り除く程度にし、鳥に過剰な刺激を与えないようにします。

  • 毎日新鮮な飲み水をに取替えます。
    水容器は糞や飼料の殻、羽毛などが入りやすく、汚れた水を飲むと下痢などの原因になるので、常に清潔に保ちます。
    水は常に新鮮なものを用意し、水質についても十分な気配りが必要です。

  • 温度と湿度

    ウロコインコの場合、気温は25〜30℃くらいが適温です。
    1日の中では気温の変化をできるだけ少なくするように温度管理をすると、鳥にとって負担が少なくなります。
    季節の変わり目は日中と夜間の温度差によって体調を崩しやすいので特に注意が必要です。
    湿度は一般的に40〜60%が適湿とされていますが、ウロコインコは比較的高湿度 (60〜80%)でも大丈夫です。
    一方、湿度が低すぎると呼吸器病を悪化させることがあるので、加湿器などがあれば安心です。

  • 四季をとおしての管理

    • 1日の温度差が大きい春先は体調を崩しやすい季節です。
      夜は布をかける等、温度変化をできるだけ少なくするようにします。
      抵抗力の弱い雛や老鳥、初めて越冬した若鳥には特に気を配ります。
      梅雨の時期は、穀物類のカビや害虫に注意が必要で、腐敗した穀物や青菜を与えたことが原因の下痢症状が多く見られる季節です。
      ケージは清潔に保ち、器具類は定期的に熱湯消毒を心がけます。
      6月以降、9月頃までは、羽毛が抜け換わる換羽期になります。
      換羽は体力を消耗させますが、抜けはじめの時期は安静にさせて、高栄養の食物を避け、十分な休養を取らせます。
      新しい羽毛が生えはじめたら、たんぱく質やビタミン類、ミネラル類を多く含んだ高栄養の食物を与えます。
      換羽後は放鳥などで十分な運動をさせると健康増進につながります。
      ただし、換羽期の水浴びは低体温症を引き起こす原因になることがあるので控えます。

    • 夏の直射日光はほんの数十分間でも致命的になりかねません。
      高温になる密閉した部屋も要注意です。
      インコは汗をかけないため、暑いときは開口して呼吸をしたり、翼を広げたりすることで体温を調節します。
      ロを開けてハアハアと息をしているときは暑がっているので、風通しの良い日陰に移動させます。
      日本は高温多湿なので、餌の保管には注意が必要です。
      特にむき餌は変質しやすいのでこれを避け、この時期は、変質しにくい殻つきの種子やペレットを与えた方がよいです。
      水も変質しやすい時期なので、1日に少なくとも2回は替えましょう。
      変質した飼料や水は消化器病や呼吸器病の原因になります。
      夏は、防蚊対策も必要です。
      蚊取り線香や殺虫薬剤は、鳥にとって致命的になるので使ってはいけません。
      ケージを細かい網でおおうなどして蚊の侵入を防ぎましょう。

    • 秋の初めは気温も陽光も穏やかで、鳥にとって最も安定した季節です。
      10月から11月にかけては1日の温度差が大きくなるので、体調の変化に注意が必要です。
      秋は厳しい冬を乗りきるための体力作りの時期でもあるため、適度な日光浴と、十分な運動が必要です。
      必要に応じて高栄養の食物を与え、ミネラル補給にはボレー粉やイカの甲、塩土などを適量与えます。
      ただし、適度な運動をしていない鳥にとって、高栄養の食事は肥満や内臓疾患の原因になるので、人間と同じく、食事と運動量のバランスには十分注意しましょう。

    • 日本で一度越冬して気候馴化したウロコインコは、2度目の冬以降も無事に越冬しやすいですが、未馴化の鳥や老鳥にとっては寒さで体調を崩しやすい季節です。
      寒さによって消化不良を起こす場合、食欲不振や嘔吐、下痢症状を呈して次第に痩せてきます。
      冷え込みの厳しい夜間は、寒風にさらさないようにケージを布で覆ったり、シートヒータなどを用いた加温が必要となります。
      「ヒヨコ電球」は、ケージ内全体が温まりますが、加温しすぎると、熱中症や火傷につながるので、サーモスタットの併用が必要です。
      なお、ストーブなど、ガスの発生や火災の危険がある器具は使用しないようにします。
      日光浴はケージを室内の日当たりの良い場所に置き、一部が日陰になるようなスペースも作って、外敵に注意しながら網戸越しにさせます。
      ビタミン類やミネラル類が不足しないように、新鮮な青菜類や果物類を十分に与え、飲み水にビタミン/ミネラル剤を加えるなどの工夫をします。
      防寒対策として脂肪分の多い飼料を与えることも有効ですが、肥満の原因にもなるので、飼料での対策よりも保温を基本に考えます。

餌について

  • 最初に

    餌の与え方としては、新鮮で、良質の餌を、規則正しく与える事が重要になります。
    従って、1日で食べきれる量を朝と夕に分けて、毎日与えるのが理想です(初めから数日分を一気に与えない)。
    ウロコインコの場合、1日に必要な餌の量は、成鳥で体重の10%くらい、80gの成鳥で8g程度です。
    (下に溢す量やシードの殻は含まないので、その分は多めに与えます)。
    これを基準に考えて、成長期(幼鳥~若鳥)、換羽期、極寒期、闘病中などは、10%よりも少し多め、~15%程度を目安に与えます。
    なお、差し餌期の雛は、その成長の著しさから成鳥の2倍のカロリー(8g×2相当)を摂取しています。
    食事の基本は、たんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミン類、ミネラル類の5大栄養素です。
    これまで飼い鳥の一般的な食物は、穀物や種子類の混合飼料(シード飼料)でしたが、最近はできるだけペレット (固形飼料)を主食に用い(7~8割)、残りを副食で与える事が推奨されています。
    ただし、万能ではなく、やはり両者一長一短があります。
    インコにとっての「食の楽しみ」は圧倒的にシードです。
    ただし、シードだけだと100点満点の栄養バランスにはなりません。
    ペレットは全ての栄養素をバランスよく配合した人口成型飼料なので、獣医師の先生方は必ずこちらを推奨されますが、毎日同じ色、同じ形、同じ味では、「食べる楽しみ」が全くありません。
    従って、どちらが良いと言った事とを断定する事はできませんが、シードにしとペレットにしろ、飼育環境や飼育する上での制約、飼い主さんの「こうしたい」という想い、で選択し、足りないところや問題点は別の方法で補う、とすれば、どちらの方法でも最終的には大差ないと言えます。
    インコファーストで考えたならば、どちらの策でも栄養一杯、愛情も一杯です。
    健康に育てたいという飼い主さんの気持ちがインコを健康にします。

  • シード飼料

    シード飼料は、むき餌と殻付き餌に分けられますが、普通は必ず殻付き餌にします。
    むき餌とは、あらかじめ殻をむいてあるので、とても食べやすい餌です。
    しかも、殻カスが出ない為、食べた量が一目でわかるので、日々の食事量の管理や体調不良を見つけやすいメリットもあります。
    ただし、栄養素を多く含む胚芽が取り除かれてしまう為、ビタミン類やミネラル類などが大幅に減少し、さらには、痛みが早く、雑菌やカビも発生しやすいという難点があります。
    幼鳥や老鳥、病気で体が弱っている期間には、適切な餌と言えます。
    殻つき餌は、上述の欠点がなくなるため、衛生面、栄養面からも、若鳥以降はこちらの方が適切です。
    ただし、鳥がむいた殻を飼料容器に残してしまうので、実際に食べた量が目視では確認できないと言うデメリットがあります。
    少し面倒ですが、市販されているブロア(殻を吹き飛ばす用具)などで、常に殻を取り除きくことで解決できます。
    殻をむいて食べることは、インコにとっては「食の楽しみ」の一つです。
    クチバシにトラブルがある場合などを除き、殻付きをあげましょう。

  • ペレット

    ペレットフードは鳥の栄養要求量を考慮して作られた総合栄養食です。
    単独で与えても、種子食よりも良好な栄養バランスで摂取させることができます。
    シード食よりも費用面では割高になりますが、忙しい飼い主の方や、インコの偏食に後々悩むことを考えると、こちらの方がお勧めになります。
    特に、万一の病気等で入院となると、病院食はペレットがほとんどです。
    ペレットに食べ慣れていないと、入院中の食事がほとんど食べれず、体力の回復に支障をきたすと言うことになりかねません。
    そもそも、シードからペレットへの切り替えも、難しい面があります。
    ペレット食自体にも問題がありますが、栄養失調状態が長期間続くと、慢性の代謝疾患や 各種臓器疾患を引き起こしやすくなるので、栄養面を重視する場合は、ペレット食をお勧めします。

  • 副食について

    シード食がメインの場合は、栄養のかたよりに注意が必要になります(混合シードであってもインコが選り好みする)。
    インコは、たんぱく質や脂質が豊富な飼料を好みます。
    喜ぶからと言って、カナリーシードや麻の実、ヒマワリの種などを多く与えると、間違いなく肥満インコになります。
    シードは人間でいう「ごはん」なので、これだけでは栄養的に完全に失格です。
    青菜やボレー粉など、バラエティ豊かな副食を与えることが必須になります。
    青菜としては、小松菜、春菊、チンゲン菜、パセリ、ブロッコリー、豆苗などが好適で、偏りなくあげる事が大切です。
    白菜やキャベツなどの淡色野菜は、ビタミン含有量が少ない上、水分多く、下痢を起こしやすいので不適です。
    カルシウムの吸収を阻害するシュウ酸を多く含む「ほうれん草」もまた、鳥にあげてはいけないとされています。
    青菜以外にも、カルシウムも積極的に与える必要があります。
    カルシウムは、摂取したリンの1.5倍から2倍が必要になります。
    シード類には、リンが極端に多く含まれるため、それ相応にカルシウムの摂取も増やす必要があります。
    ボレー粉やカトルボーンなどの海産物は、ヨウ素などのミネラルも含まれており、意識的、積極的に取らせるべく、必ず食べさせたい副食です。

  • 青菜嫌い克服法

    青菜をケージに入れておいても、中々食べてくれません。
    おやつの一種として、インコと遊ぶ中で与えるという手もありますが、インコ自ら食べるようになって欲しいものです。
    青菜嫌いの克服には、「飼い主がインコの横で美味しそうに食べてみせる」、これが意外と効果的です。
    いつも「いっしょ」が大好きなインコは、興味津々で寄ってきます。
    そこで、直ぐには与えず、じらし作戦で粘ると、インコはどうしても欲しくなり、その段階で青菜の一部を分け与えるようにします。
    何度かこれを繰り返すうちに、ケージに青菜を入れておくと食べるようになります。

  • シード食からペレット食への切り替え克服法

    ペレットの一番の問題点は、食べてくれないことです。
    切り替え専用のペレットもありますが、まず下記の方法でトライしてみてください。
     ① ペレットをすりつぶし、シードにその粉を振りかけて食べさせる。
     ② ペレットの小片と粉の両方をシードに混ぜて与える。
     ③ ペレットの小片を大きくし、混合比率を上げる。
     ④ 昼間はペレットだけにする。夜寝る前にシードを十分与える。
     ⑤ 昼間のペレットを食べていることを確認する(砕いて食べた跡、フンの色、体重管理できちんと確かめる)食べていたら、夜のシードを徐々に減らしてペレットを多く入れる。
    上記の①~⑤をそれぞれ5日~1週間、最終的には1カ月くらいでペレットだけに出来たらシード卒業&ペレット克服です。
    ただし、途中でシードに戻したり、混ぜたりすると、またペレットを食べなくなる場合があるので、おやつレベルは別にして、主食をシードに戻さないようにしましょう。

遊びについて

  • 最初に

    ウロコインコは飼い主さんとスキンシップを取ることや一緒に遊ぶことが大好きな鳥です。
    飼い主さんと遊ぶことは、おもちゃで一人遊びするのとはわけが違います。
    それはすなわち、「いっしょ」に「楽しむ」こと。
    「楽しい」が共有されることは、ウロコインコにとって何よりも幸せな事なのです。
    一言で遊びと言っても、声を出したり、動いたり、頭を使ったり、・・・色んな遊びがありますが、インコの個性によって好みもあります。
    その子に合った遊び方をみつけることも楽しみの一つです。
    毎日朝夕、それぞれ30分~1時間程度が適度な遊び時間の目安です。
    遊び時間が短くても、一緒に触れあって、気持ちを共有する時間として、毎日、いくらかは確保したいものです。

  • いっしょに遊ぶ

    インコは、遊びたくなると、左右にせわしなく動いたり、ケージの扉の前で足踏みしてみたり・・・、明らかにそれとわかる行動で意思表示をします。
    要は、「一緒に遊んで!」と、ねだっている、あるいは誘っているのです。
    インコにとっては飼い主さんだけがパートナーです。
    飼い主さんと「楽しい」を共有することがうれしいのです。
    なので、こんな時は、是非一緒に遊んであげましょう(ながら遊びはご法度です。インコも気づきます。)
    なお、遊びを始めるときは、とにかく単純で簡単なものからが基本です。
    いきなり難しい遊びをしても、インコの理解がついて行かず、あきられてしまうことが多くなります。
    下記に挙げた遊びはほんの一例ですが、難しく考える必要はありません。
    一緒に過ごしていると、自然とよろこぶ遊び(ほんとに単純な行動でも)に気付けたりもしますし、好き嫌いも見えてくるようになります。

  • 超簡単遊び:一緒に遊ぶことがテーマ

    ・マネ踊り:インコは楽しい時に、翼を少し肩から浮かせて、左右に揺れるダンスをするので、飼い主も一緒に同じ動きで踊る(動きの共有)。
    ・まね鳴き:インコがさえずったら、人間も同じようにそのさえずりをまねをする(音の共有)。
    ・まねまね:インコのケージの前で、声も動作もインコのすることをすべてまねる。
    ・目ぱちくり:インコと目が合ったら、しばらく目をつむり、パッと開ける。
    ・いないないばぁ:顔を隠して「いないいない」顔を出して「ばぁ」。手隠でもよいし、タンスに隠れてするのも可。
    ・にらめっこ:インコがじっと見つめてきたら、あなたもインコをじっと見つめます。先に動いたり目をそらしたら負け。

  • 簡単遊び:少しアクティブ

    ・無限階段:「乗って」「乗って」と左右の指を交互に出して乗り移らせる(長いと嫌がるので数回まで)
    ・空中ブランコ:ゆらゆらすることは大好きなので、指に乗せたら逆さまにして、ゆったり大きく前後にゆすります。
    ・球拾い:小さな安全ボールを転がしてインコに追いかけさせます。そのうちに拾ってこさせることも。
    ・追いかけっこ:インコにあなたを追いかけさせます。タタタと小刻みに進み、インコが追いかけてきたら、さっと回転して反対方向へ。(安全な広い場所で)
    ・読み聞かせ:インコと目を合わせながら、創作物語を語る(喜んで聞き入ります)。
    ・綱引き:インコがロープや綿棒、割り箸など、細長いものを加えて遊んでいたら、声をかけて引っ張ります。小さく引いたり、おしたり、インコも一緒に動いてくれます(あまりしつこくならないように)。

  • おもちゃで遊ぶ

    今の時代、ほとんどの飼い主さんは、お仕事などで忙しくされていることが多く、昼間はどうしても留守がちになります。
    でも、インコは完全な昼行性なので、その間、インコが暇を持て余すことなく過ごしてもらうために、おもちゃは必需品となります(暇はストレス要因の一つです。毛引きなどの異常行動にもつながります)。
    好奇心旺盛な若鳥には2~3種類のタイプのおもちゃを入れたい所ですが、無理に押し込める必要はありません。
    1種類しか入らない場合は、数週間毎におもちゃを取り換える等すれば(繰り返し使っても可)、飽きずに遊んでくれます。
    ブランコなど動きのあるものや、ボールのような転がすもの、つついたり、ぶら下がると音が出るもの、等は定番のおもちゃです。
    フタを開けたり、引き出しを開けるなどの動作ができるものもあり、中におやつを入れておくと、取り出そうと夢中になってくれます(フォージングトイ)。
    一種の知育玩具ですが、結構夢中になってくれます。あと、かじり系のおもちゃは、必ず入れておきましょう(単なる木片でもOK)。

  • 放鳥について

    鳥をケージで飼っている場合、確実に運動不足になり、脂肪がたまって肥満インコになるケースは、とてもよくある話です。
    また、多かれ少なかれ、様々なストレスにも晒されているので、毛引き等、様々な問題の要因になったりもします。
    従って、室内など区切られてはいるものの、自由に飛び回れる空間に放鳥することは、運動不足やストレスを解消し、健康面、精神面を良好に維持するために非常に重要なお世話の一つになります。
    何よりも自由に飼い主さんと遊ぶことができるので、インコにとっても、とても楽しみなイベントなのです。
    ただし、室内であっても意外とインコにとっての危険が多く、うっかりした事故で最愛のインコを失ってしまう事さえ発生してしまうのが放鳥です。
    そんな悲しい事故が起こらないよう、万全な予防措置を確実に施した上で、放鳥しましょう。

  • 放鳥の方法

    ケージの扉を開け、必要であれば手に乗せてケージの外に出し、自由にさせてあげると、室内の色々なところに飛んでいきます。
    何度も繰り返していくと、お気に入りの遊び場がどういうところかわかってきます。
    そこに遊んで欲しいおもちゃや、バードアスレチックを置いて、興味を持たせることが出来れば、放鳥時の遊び場所などをを自分の思いの場所にコントロールする事が出来るようになります(糞尿やかじりや事故のリスク回避、ケージに戻す時の誘導、等)。
    放鳥時間に関しては基本的に自由です。
    1日1回1時間としてい、朝夕30分としている場合、さらには、満足してケージに戻るまでといった場合もあります。
    ただ、一般的に鳥は規則正しい生活を好むため、朝起きた後や、夕方といった、毎日同じ時間帯にできるだけ放鳥してあげるのがオススメです。

  • 放鳥で注意すべきポイント

    • 最初に

      ケージの扉を開け、必要であれば手に乗せてケージの外に出し、自由にさせてあげると、室内の色々なところに飛んでいきます。
      何度も繰り返していくと、お気に入りの遊び場がどういうところかわかってきます。
      そこに遊んで欲しいおもちゃや、バードアスレチックを置いて、興味を持たせることが出来れば、放鳥時の遊び場所などをを自分の思いの場所にコントロールする事が出来るようになります(糞尿やかじりや事故のリスク回避、ケージに戻す時の誘導、等)。
      放鳥時間に関しては基本的に自由です。1日1回1時間としている場合、朝夕30分としている場合、さらには、満足してケージに戻るまでといった場合もあります。
      ただ、一般的に鳥は規則正しい生活を好むため、朝起きた後や、夕方といった、毎日同じ時間帯にできるだけ放鳥してあげるのがオススメです。

    • ①窓が開いていない事

      窓を開けないという事は当たり前の事なのですが、変な偶然が重なって外に飛んで行ってしまった…という話はよくある事です。
      一例として気を付けたいのは、同居の家族が放鳥していることを知らずに扉や窓を開けてしまう事(歩いていてインコを踏んでしまった例もあります)。
      同居している家族の方々が放鳥を知らずに行動すると思わぬ事故につながります。
      必ず全員に「インコを出すよー」と連絡し、悲しい事故が起こらないようにしましょう。

    • ②鳥にとって危険な物を退避させる

      家の中、室内は鳥にとって危険な物だらけです。
      インコは、興味が湧いた物をかじる傾向があるので、人間の食べ物(中毒になる場合がある)、金属製の小物(誤飲・金属中毒を起こす)、電気ケーブル(感電リスク)等々、インコの生命に関わるので、そういった可能性のある物は、放鳥エリアに残さないよう配慮が必要です。
      また、リビングなど置かれていることも多い観葉植物の中にも、インコに有害なものがあります。
      種類が多く覚えきれないので、OK/NGを選別することは考えず、「観葉植物は放鳥エリアに置かない」とした方が無難です。
      万が一の事故を防ぐ為には、飼い主さんのしっかりした配慮が必要になります。
      (ポインセチアなどは、誤って口に含むと、下痢やけいれんが起こり、最悪の場合死に至ることもあります。)
      ※もし、インコが毒性のある植物をかじってしまったり、誤飲してしまった場合、すぐに動物病院につれていき、獣医の先生に診てもらってください。
      中毒症状は時間との勝負です。一分一秒でも早い処置が鳥の生命を左右します。
      獣医の先生に、誤って誤飲してしまった物や観葉植物の種類を伝え、その毒性に適した治療を行うことが大切です。
      ※事前に動物病院を調べ、予め決めておくことをお勧めします。主治医の先生がいれば、とても安心です。

    • ③放鳥中はインコの居場所を確認する

      放鳥中は常に、インコの居場所を確認しましょう。
      どこでなにをしているかを確認しておくことで、知らずに取った行動が思わぬ事故につながるのを防ぐことができます。
      そこにいるとは思わなかった・・・が結構怖いです。
      全ての危険因子を取り除くことは難しく、必ず残りします。
      タンスの裏の狭い空間に挟まってしまった、と言うこともあります。
      そういった事故や有害な誤飲等を防ぎ、そういったことが発生しても、すぐ対処できる様、インコの居場所と行動はこまめに確認、把握しましょう。
      ※テレビを見ながらや、作業しながらの「ながら放鳥」は絶対にNGです。
      放鳥している間は、他の作業などはせずに、きちんと鳥の様子を見守り、観察しておきましょう。

    • ④噛まれては困る大事なものは予め撤去

      木質系は間違いなく嚙まれ、かじられ、破壊の一途を辿ります。
      ただ、一度放鳥すると、どんな所をかじり出すかわかります。
      噛まれて困る物(特に電気のコードなどの電気系)は何らかの保護をしておく必要があります。

    • ⑤糞尿

      鳥は糞を我慢できず、特に飛び立つ時には、体重を少しでも軽くする為に糞尿します。
      当然飛んでいるときもします。
      結局色々なところにしてしまうので、放鳥時には、汚れては困る所にはカバーをかけるなどして、保護する必要があります。(自分の衣服も)

  • 放鳥後のケージへの戻し方

    時間に制約のある飼い主さんの場合、「放鳥終わり」としても、「ケージに帰りたくない」とアピールされて、困ることがあります。
    そんなとき、強制的に捕まえてケージに戻すと、鳥との信頼関係を崩す可能性があるので(手に乗らなくなったり、手を嫌うケースもあります)、ケージへの戻し方にも注意が必要です。
    基本的には、自発的に喜んでケージに戻るような工夫が大切になります。
    大好きなおもちゃや大好物のおやつをケージの中に入れて、ケージの前までエスコートすると、自分からケージの中に入ってくれます。
    ひと手間かかりますが、良好な関係を続けるためには必要な行動ですので、十分注意して対応ください。

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